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【解体業】「人が来ない」の前に、「人が辞める」を止める

解体の会社で社長とお話しすると、ほぼ必ず出てくるのが「人が来ない」という悩みです。求人を出しても応募がない、来ても続かない。けれど、よくよく数字を並べてみると、本当の問題は「来ない」より「辞める」のほうにあることが少なくありません。
ある会社では、3年間で12人を採用し、そのうち9人が1年以内に辞めていました。採用にかけた広告費と、職長が教えるのに使った時間を足すと、決して小さな額ではありません。それでも社長の頭にあったのは「次の求人をどう出すか」でした。穴の開いたバケツに、水を足し続けていたわけです。
辞める理由を聞くと、給料や仕事のきつさは意外と上位に来ません。多いのは「誰に聞けばいいかわからなかった」「怒られてばかりで、何が正解かわからなかった」「自分がここにいていいのか不安だった」という声です。解体の仕事がきついのは、入る前から本人もわかっています。わかっていて入ってきた人が辞めるのは、仕事のきつさではなく、人とのつながりのなさが理由なのです。
だから私は、採用の打ち手を考える前に、まず「最近辞めた人がなぜ辞めたか」を一緒に振り返ることをおすすめしています。名前を出す必要はありません。入社して何日目に、どの現場で、誰と組んでいたときに辞めたのか。それを並べるだけで、会社の「穴」がどこにあるかが見えてきます。
穴がふさがれば、同じ求人でも人は残ります。人が残れば、現場に余裕が生まれ、教える人にも余裕が生まれます。そして、残った人が友人や後輩を連れてきてくれる。解体業で一番強い採用経路は、求人サイトではなく「いま働いている人の紹介」です。紹介が生まれる会社は、まず辞めない会社なのです。
明日の朝礼でできること
この1年で辞めた人を思い浮かべ、「入社何日目だったか」を書き出してみる。
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