外部役員とは?中小企業が「社外の右腕」を迎える意味と選び方

中小企業の社長は孤独だと言われます。会社の大事な決断を、相談できる相手がいないまま一人で下している社長は少なくありません。そこで近年、会社の外にいる人を経営の一員として迎える「外部役員」という形が広がってきました。
外部役員とは
外部役員とは、会社の外にいる人が、役員や経営幹部の一人として経営に関わる形のことです。常勤ではなく、月に何度か会社に来て、経営会議に出る、社長の相談に乗る、幹部や社員と話すといった関わり方をします。
登記上の取締役になる場合もあれば、「経営顧問」「社外の経営幹部」といった立場で関わる場合もあります。大切なのは肩書きよりも、経営の内側に入って、社長と同じ目線で会社を考えることです。
顧問・社外取締役との違い
顧問
顧問は、税理士や社会保険労務士のように、専門の分野について助言をする立場です。相談されたことに答えるのが中心で、経営の現場に入り込むことは多くありません。
社外取締役
社外取締役は、主に上場企業などで、経営を外から監督する役割を担います。会社の内側から一緒に動くというより、外からのチェックが中心です。
外部役員
外部役員は、その中間にあたります。会社の外にいるからこその客観的な目を持ちながら、社員と直接話し、現場に入り、社長と一緒に手を動かします。
中小企業が外部役員を迎える意味
- 社長が本音で相談できる相手ができる
- 社内では言いにくいことを、外の人として伝えられる
- 人事制度、組織づくり、後継者の育成など、社内に経験者がいない仕事を進められる
- 常勤の幹部を一人雇うより、負担を抑えて経験を借りられる
特に、社長と社員の間に立つNO.2がいない会社、二代目・三代目への引き継ぎを控えた会社では、外部役員が「つなぎ役」として力を発揮します。
選ぶときに確かめたいこと
- 自社と近い規模・業種の会社に関わった経験があるか
- 社長だけでなく、社員の話にも耳を傾けてくれるか
- 言いにくいことも、はっきり伝えてくれるか
- 会社の文化や歴史を大切にしてくれるか
外部役員は、会社に長く関わる存在です。経歴だけで選ぶのではなく、何度か話してみて、「この人なら一緒に会社をよくしていける」と思えるかどうかを大切にしてください。
外から来た「仲間」として
外部役員の役割は、外から正解を持ち込むことではありません。会社の中に入り、社長と社員の声を聞き、その会社にしかない答えを一緒に探すことです。外にいる仲間がいることで、社長の決断は一人きりのものではなくなります。
経営の相談相手をお探しの方へ
外部役員として、月に1〜2回、会社に伺います。外から指示をするのではなく、外部のパートナー(仲間)として会社の中に入り、社長と一緒に組織と人の課題に向き合います。

